無裁定条件ってなに!?【金融工学】
無裁定条件について、学んだことを備忘録的にアウトプット。
例えば、
「東京で10万円で買った宝石を、大阪では12万円で売ることができる」
という状況があるとする。
この場合、東京で宝石を買いまくって大阪で売っぱらうのを繰り返せば、誰でもお金持ちになれてしまう。
こういう確実に金儲けができる取引を、「裁定取引」って言う。
だけど、裁定取引が存在することがバレてしまうと、みんな大阪で宝石を売るから、大阪には宝石がたくさん流通して、結果的に宝石の値段は安くなっていく。(需要と供給の関係)
大阪での宝石の価格が10万円になると、東京で宝石を10万円で買っても利益が出ないので、取引をする人はいなくなってしまう。
このような、商品の価格に差がある状況はいずれ解消され、全て同じ価格になるという考え方が、無裁定条件と呼ばれるものだ。
金融工学の世界では、デリバティブ・原資産・安全資産の3つの商品(価値)が互いに無裁定条件の取引対象となり、これに安全資産の利子率を加えた計算式がよく用いられる。